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今月は毎週、外タレ・コンサートのサポートと前座で大忙しでした。その最後、ジャネット・クライン&パーラー・ボーイズの日本ツアー千秋楽は、24日(月)に渋谷クアトロでありました。僕らThe Rat Orchestraは、2004年11月に続き、再度、前座という光栄に預かりました。
15:00に現場入りで、僕らはリハとサウンド・チェックを始めました。当日は朝からJR山手線と埼京線が線路障害で不通になっていたり、ジャネットの車が事故をしたりで、なかなか彼女達が到着せずに心配しましたが、ギリギリセーフで彼女達もリハを客入り寸前まで行ないました。
楽屋には、鈴木カツさんや有田よしひろさん、アシュラさん達が激励に来てくださいましたので、出番前の緊張をほぐすことができました。
予定通り、19:00に僕らThe Rat Orchestraが前座の演奏を始めましたが、今回は6曲もやらせてもらえるということで、ちょっとしたライブ感覚でした。前座だから舞台アナウンスをやってくれないということで、急遽、アシュラ紅丸、通称豹爺に座付き司会をお願いしました。また、急遽ジャネットのバンドのイアン・ウィットコムが前座の最後に加わることになりました。曲は、先週一緒にやったChattanooga Shoe-Shine Boyというご機嫌なブギで、この日はThe Rat Orchestraのオネイサン方がコーラスも付けました。もちろん、楽屋でアレンジをやっつけましたので、冷や汗ものでしたが…。
今回のジャネットのツアーは、バイオリンのビリー某がメンバーに入っていなくて、代わりのダン・ワインスタインが加わっていましたが、この人はトロンボーンやバリトン・ホルンもこなすジャズマンで、前回のツアー時よりも1920〜30年代のジャズの香りが強く出ていました。(元バイオリンのビリー某ですが、なんと客席に居ましたし、打ち上げにも来ていました。何か事情があるのでしょう。)ジャズ色ですが、今回はさらにベイビー・ドッズばりのウォッシュボード&スネアを叩く強力な助っ人が入っていましたので、ビートが強くなり、客席ではスイングダンスを踊るカップルも見受けられました。
ジャネットのアンコール前の最後の曲Bye Bye Bluesでは、The Rat Orchestra全員も呼び出されてジャムセッションになりました。後半の速くなるアレンジは聞いていませんでしたが、なんとか楽しんで演奏できました。僕らにとっては、良い思い出になると思います。→《こんな感じでした》
会場に来られた方々のBLOG等で、素晴らしかったジャネットのステージレポートをたくさん読めることと思いますので、ここでは楽屋オチを少し書いておきます。
The Rat Orchestraは、車の運転が無い限り、いつも適度の飲酒をして演奏に臨みます。たぶん普段は発泡酒ばかり飲んでいるはずですが、こういう時とばかり、ちゃんとしたビールをクアトロのすぐ側の酒屋で何本か買って楽屋の冷蔵庫に入れていました。それで、リハが終わった後で楽屋でチビチビ飲んでいたのですが、パーラー・ボーイズの一人(名前は伏せますが、人相の悪い人と書くと分かるでしょうか/笑)がコソコソと僕らの部屋の冷蔵庫からビールを取って行ったのです。彼に悪気は無いのだと思いますし、声を掛けてくれたら快くプレゼントしたと思います。しかしながら、普段は我慢している本物のビールを奪い去られた僕らのリーダーは、ギャングのような風体の外人に対して、声も出ませんでした。
それで、後で彼らの部屋に差し入れられていたビールを数本、彼らが出演中に僕らの部屋に奪還したことはここだけの秘密です。
お酒と言えば、コンサートにつきものの打ち上げですが、なぜか今回は関係者以外の予定外の人(追っかけ?)が何人も紛れ込んでいて、打ち上げの幹事さんは苦労していたようです。おかげで、あらかじめ人数に入っていたはずの出演者の家族も一律会費を払わされてしまいました。(紛れ込んだ人達の気持ちは分かるのですが、お疲れ様と言う意味の打ち上げなのですから、これはちょっとネ…。)打ち上げ自体はツアー最終日ということで大変な盛り上がりでした。最終電車も出ると言うことでThe Rat Orchestraのメンバーが席を立ち、僕もそれに続こうとしましたが、トロンボーンの人に「もう帰るのか?ジャムしようぜ。」と言われ、スタッフの人が遅くなっても送ってくれると言ってくれたので、ギターを出しました。なぜかトロンボーンのダンはバイオリンとビオラをホテルに持って帰っておらず、打ち上げの会場に持ってきていました。同様にトム・マリオンやイアンもギターやウクレレを持ってきていました。普通の居酒屋の座敷で他のお客さんも居ると言うのに、ここで大ジャムセッションが3時近くまで始まったわけです。僕の大好きな戦前のジャズの楽器曲はダンもよく知っていて、ビオラとバイオリンを持ち替えながらほとんど休憩無しでやり続けました。また、ジャネットもノリノリで、アルバムに入っていないジャズ曲をたくさん歌ってくれました。帰らずに、その場に居ることができたのは幸運でした。→《こんな感じでした》
しかし、お開きの時には、送ってくれるはずのスタッフの姿はありませんでした。仕方がないので、スタッフで来ていたTARO君やアメリカ帰りのジャズ・バイオリニスト、ケンスケ君達と、朝まで新宿ゴールデン街で飲み明かし、朝帰りをしてしまいました。とほほ。
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