15933416 visitors have come to this site since 26th April 1996.
フレット交換作業を昨日に続けて行う。
フレットを抜き終えて、目視で反りが無いように思われる指板だが、フレット打ちのお作法として、全体にヤスリをあてて、摺り合わせをしておく。
ところが、このDupont VRBの指板は6年の経年変化があったのか、7〜10フレット辺りにだけアールが付いているようだ。この状態でフレットを打つと、フレット自体の摺り合わせが必要になるので、指板を徹底的に擦り合わせることにした。
最近の安いギターは、どこで入手するのだろうか、真っ黒で綺麗なエボニー(黒檀)を使っていることが多いが、このギターは高いくせに縞の入ったローズウッドにも見えるエボニーを使っている。(おがくずの匂いがローズウッドではなく、エボニーのそれであるので、安心した。)
入手して約1年、今メインのギターとして使っている2005年製Dupont VRBのネックが変になった。今年の暑さのせいか、あるいは、太めのジプシー弦を張りっぱなしにしてたせいか、アジャスタブルロッドをいっぱいに締めてもネックが順反ったまま、12フレット6弦側の弦高が5mm近くになっていた。
ロッド調整が効かないので、ネックの反りは指板の摺り合わせで平らにするしか無いのだが、1年も弾き続けたこともあり、フレット交換もそろそろということで、迷わず作業にかかった。この連休中に復活させたい。
指板の摺り合わせをするため、ナットが邪魔なので外しておく。フレットより先に外すのは、セルマー/マカフェリ・タイプのギターにはゼロ・フレットがあるため、ゼロ・フレットを先に抜いているとナットを外す時に指板が割れやすいからだ。
バンジョーの金属パーツは曇りやすい。(もしあなたのバンジョーが曇らない金属パーツでできているなら、申し訳ないけどそれは安物で音も悪い。)ちゃんとしたバンジョーは、ほっとくと緑青まで出てくるので、常に乾拭きしておく必要があるのだが、演奏中に汗などが付着して、乾拭きする前に化学反応を起こしている場合もあるから厄介だ。
というわけで、夏休み最後の日曜日、なんと20年ぶりに愛器の分解掃除を行うことにした。金属パーツの曇りを取るだけで、飛躍的に音の響きが良くなることは、一度でも分解掃除をしたことのある正統派バンジョー弾きならご存知のはずだ。20年ぶりのメンテナンスでどれだけ音が良くなるか楽しみだ。というか、音を良くする必要があって分解掃除するのだ。
たまに演奏をご一緒するギタリストの遠藤さんが、日曜日に拙宅に来られたので、手持ちのマカフェリ・レプリカをケースから全部出してみました。知らない間に6台になってました。。。
めったに全部が部屋に並ぶことがないので、出したついでに記念撮影しました。
出したついでに、全部弾き比べると、それぞれの音のテイストが違うので面白かったです。ウォルナットネックのギターは音が粘っこく、マホガニーはカラッとしてました。メイプルネックのはトルクのある音というか、遠鳴りしそうな感じです。単板のギターは抜けが良く、裏横合板のギターは音が前に出ていく感じです。弾き語りは単板、コンボでソロを取るなら合板というところでしょうか。ソロの音量は合板の方が大きい感じです。ジプシージャズ系は合板がいいですね。でかいD ホールモデルは小さいオーバルホールよりも低音が豊かな感じがします。ギター的にはDホールの方がバランスが良いように思えます。