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ジャズバンジョーと言ってもモダンジャズをバンジョーで弾くわけではありません。モダン以前のトラッドジャズで弾く4弦や6弦のバンジョーのことを語ります。識者には釈迦に説法ですが、へーそうなの、と目から鱗の人も居ると思います。
トラッドジャズでのバンジョー、ソロの時、稀にメロディーを単弦で弾くこともありますが、たいていはジャカジャカとコードでメロディを追って弾きます。
昭和40年頃、僕は大阪府豊中市大黒町というところに住んでいました。阪急宝塚線庄内駅と阪急神戸線神崎川駅のどちらからもそこそこ遠い、陸の孤島のようなダウンタウンです。当時、庄内駅前にはスーパーマーケットの走りでもあったダイエーが開店した頃で、レジ袋登場以前、買ったものがパンパンに入った大きな茶色の紙袋を、籐で編んだ買い物カゴに入れて闊歩するエプロン姿の主婦が歩いていたのをよく覚えています。でも、近所のたいていのお母様方は、歩いてすぐの豊栄市場で日々の買い物を済ませていたことでしょう。
Google Mapで見ると、フレッシュ市場豊栄と名前が変わっていても現存している、当時の豊栄市場の北側少し東に、大きな出窓にバイオリンがたくさん吊られたお店があったことを、ほんとによく覚えています。でも、それが何屋なのかは全く覚えていません。今考えると、大阪音大も近い土地ですから、バイオリンの修理屋さんだったのでしょうか。とにかく、5歳の子供には、その風景が印象的で、TVなどで観るそのバイオリンをとにかく弾いてみたい衝動に駆られました。
大学で理系に行った人なら知っているはずですが、金属(に限りませんが・・)には硬度というものがあって、硬度が違う金属同士を力をかけて接触させると、硬度が小さい方は接触面が変形するという当たり前の事柄があります。
ギターや他の弦楽器には金属の弦を張るものが多くあります。弦の硬度より大きい硬度を持ったピック等で弾くと弦が変形し、やがては調弦が合いにくくなったり切れやすくなったりすることを、前述の理由で考慮しなければなりません。
以前取材のあったバンジョー教室の記事が、7月の半ば、東京新聞さんに掲載されました。現在のところ、記事を通じての読者からのお問い合せは、「4弦バンジョーは教えていないのか?」という一件のみで、ほとんどありません。
この記事ですと、ブルーグラスで使う5弦バンジョー専門に教えているように読み取れますが、実はニューオリンズ・スタイルやディキシーランド・ジャズで使う4弦(テナー)バンジョーもちゃんと教えています。インストラクターである僕自身が、ブルーグラスもトラッドジャズも演奏するから、これが可能です。業界では珍しい、4弦でも5弦でもどちらでもOKという教室になっています。
さらには、ブルーグラスギターやジプシージャズギターもご受講いただけます。こちらも現役でステージ演奏をしていますので、ナンチャッテではない基本からレッスンを致します。これにつきましては、取材記事が、だいぶ前にアコースティック・ギター・ブック第40号に掲載されました。
さらには、初歩のブルーグラスマンドリンや、ジャズマンドリンの初歩アプローチも勉強して頂けます。
レッスンについての詳細は下のバナーをクリックして教室のサイトを御覧下さい。
ありがたいことに、最近はジャズのライブでもマカフェリギターの長谷川光と紹介されることが少なくなりました。着実にマカフェリギターの認知度も上がってきていると思います。しかしながら、マカフェリが人名であるということも、その名で呼ばれるギターがかつてフランスSelmer社で生産されていたということも知られておらず、楽器のユニークなデザインのみが独り歩きしているように感じます。そこでひとつこの辺でマカフェリとは何かということを改めて記しておきたいと思います。
1900年イタリア北西部生まれのマリオ・マカフェリ氏、成人する頃にはバイオリンやマンドリン、ギターの製作家として有名でした。同時にクラシック・ギター演奏家としても、アンドレ・セゴビア氏と並ぶ実力の持ち主として名を馳せていました。
1920年代終わり頃のマリオ・マカフェリ氏の演奏。