16383789 visitors have come to this site since 26th April 1996.
この日でパリとお別れ。シャルル・ド・ゴール空港へは、オペラという駅からバスに乗ると良いと聞いていたので、チェックインの時間から逆算して、通勤ラッシュのメトロに乗り込む。パリも4日目になると、メトロは自在に乗りこなせたが、多人種満員のメトロ車両に旅行用のキャリアを持って乗り込むのは多少勇気がいった。
空港行きバス停は、有名なオペラ座の真向かいにあった。すでにバス待ちの人がたくさんいたが、時間までまだあるようなので、ちょっと散策。オペラ座は工事中で、その美しい姿は半分しか見れなかった。
前々夜にパリ在住の旧知のマコ女史からメールがあって、明後日モンソー公園でお昼ごはんしましょう、おむすびを持っていきます、ということなので、それならばと日本茶をリクエストしていた。12時にモンソー駅で待ち合わせということで、昨日と同じく駅前のカフェで仏式朝食をいただき、メトロに乗った。
12時までまだまだ時間があるので、昨日しくじったRome通りにまず向かって楽器屋を冷やかす。たくさん店頭の写真を撮ったので、Photoページに纏めてアップした。
パリ単独行二日目の予定は全く無しなため、この日は典型的観光客に化けることにした。前夜に飲んだワインの酔いはもうすでに消えて、駅前カフェで正統派の仏式朝食を頂くことにした。仏式だが、お寺関係ではない(、、、念のため)。フレンチ・ブレックファースト・プリーズ、カフェ・オ・レ・アンド・クロワッサーーン、で通じてしまったから愉しい。
実は、前日に旧知の女性の指導に従ってパリ三日間メトロ乗り放題というチケットを買っておいた。チケットを買うとついてくる観光案内を道しるべに、朝食後、まずメトロでサンジェンルマンに向かった。(観光写真は阿呆らしいのでここからは載せない。)お約束通り、角のカフェで、エスプレッソを頂き散策したが、まだ時間が早くて付近のお店が開いていない。つまらないので、今度はRome通りという、東京で言うとお茶の水のような楽器屋街に行くも、ここも開いていない店がほとんど。後で気がついたが、月曜日のパリはお店が休みである確率が高い。Rome通りをずっと下り、徒歩でサン・ラザール駅の方まで降りてきて、売店でオレンジジュースのボトルを買って飲み干した。かなり暑い日であった。
サン・ラザール駅は工事中で優雅な姿は半分しか見れなかったが、駅前のオブジェが面白かったのでカメラに収める。時計がいっぱいくっついているところが意図するのはどういうことであろうか。
サモアのフェスは日曜日もプログラムがあるのだけれど、渡仏同行ご一家はもうサモアに行かないみたいだし、昨日のように最終バスを気にしながら中途半端な時間にフェスを去るのも悔しいので、残りの日程を単独で行動させてもらえるようにお願いして、Melunにあと一泊するはずの予定を僕だけキャンセルしパリに単独移動した。Melun駅からパリ・リヨン駅までの移動は急行に乗れば30分ほどだし、電車移動は三回目で慣れていたので全く苦労なし。ただ、初めての外国旅行で単独泊は苦労して当然と覚悟していたので、パリ在住の旧知の女子に連絡を取ってホテルだけリザーブしてもらった。リヨン駅まで彼女は迎えに来てくれて、ホテルまで同行してくれた。無事チェックインが終わっったが、なんとエレベータ無しの5階の部屋。窓から写した風景が右の写真。高所恐怖症なので、お尻を後に突き出しながら撮影。魔女の宅急便て、こんなんだったかな。
このホテルはパリ市内南東のヴォルテール駅から徒歩2分という好立地で料金も安いことから、日本人団体旅行客がたくさん投宿していた。喫煙者にとって階段で5階まではさすがにきつかったが、(パリでは当たり前なのかもしれないが、)禁煙と言われていた部屋にさりげなく灰皿が置いてあったのはうれしかった。
同行者一家はもう疲れてサモアには行かないということなので、この日は一人でサモアに向かった。Melunのモーテル裏にバス停があるので、Melun駅までバスで行くことにした。どうやって乗ればよいのか分からなかったが、乗ってすぐ運転手に現金を渡したらお釣りとレシートをくれたの安心して席についた。Melun駅からは先日のサモロー方面とは違う路線に乗ってフォンテンブロー・アボン駅に向かった。
アボン駅はフォンテンブローの中心地からはかなり離れているが、観光地らしく駅舎も立派で、サモアの会場行きのシャトルバスが駅前から20分おきくらいに出ている。バス停が分からずに駅の切符売り場のおばさんにプログラムを見せてブス!と言ったらバス停の方を指さしてくれた。日本なら、かなり失礼な発言だったことは言うまでもない。シャトルバスの乗り場は立派な駅舎がある方ではなく、反対側だったので地下道をくぐって辿り着いた。
前日はフォンテンブローからタクシーでサモアに移動して、1958年ジャン・コクトー作品映画「Django Reinhart」の冒頭で観れるサモアへのドライブを思い出したが、この日乗ったシャトルバスは全く違った道を通った。セーヌ川沿いに美しい景色を楽しませてくれるかのごとく優雅に道を進んで、フェスのゲートの前で降ろしてくれた。前日のタクシーよりも明らかに短時間で到着したということは、タクシードライバーがけっこうインチキしているということかもしれない。