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夕方Melunのモーテルからタクシーでサモアに向かった。たぶん20kmも距離は無かったと思う。フォンテンブローの森の中を突っ切り、サモアの街に着いたのは午後6時だったかが、まだまだ陽は高い。
サモアのフェスは、セーヌ川に浮かんだ中洲を会場とし、そこに掛かる2つの橋をゲートに使用している。ひとつは前売り客用、もうひとつは当日券客とスタッフ用となっている。橋の向こうからサウンドチェックの音が漏れ聞こえてくる。
フェス初日の開門は20時ということで、ゲートで列を作って待っている人も多かったが、我々はゲートに一番近いカフェで食事を摂りながら待つことにした。しばらくして気がつくと、隣席はドラド・シュミット一行だった。もうかなりメーターが上がっているようで、超ご機嫌でファンサービスしてくれた。ああ、やっとジプシージャズの本場にたどり着いたんだな、という実感が湧いてきた。
念のため、カフェでの料理を忘備しておく。超大盛りのシザーサラダ(なぜか蒸し鶏がいっぱい)と白身魚のクリームソース和え。同行者はデラックスなハンバーガーを頼んだ。もちろん、ビールをしこたま飲んで時間を潰した。
時間になり、混雑が緩和されたゲートから会場に入った。初日でもあり、まだ客は少ない。夜8時でこの明るさも驚きだ。
ステージ裏の広場には、たくさんのギターメーカーの展示ブースと、ケータリング屋台が並んでいる。腕自慢どもが、買いもしないのに展示ブースでジャムをしている。ゆっくりギターを観たいがなかなか難しい。
ギターだけではなく、べっ甲ピックの製作デモ(直販?)やバイオリンルシアのブースなどもあった。
超遅い日暮れを前にようやくステージも盛り上がってきたが、同行者がそろそろホテルに帰りたいということで、初日ということもあり、会場を後にした。
会場横の河畔では、暗くなってから船で駆けつけるお金持ちもたくさん見かけた。優雅でいいね。