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前日関西を発った船に乗って、この日は朝から大分に居ます。
そこで、地元ジプシージャズバンドのSwing Caravanさんが、大分郊外のおしゃれなカフェで対バンライブを企画してくださいました。今年1月にも市内のカフェでご一緒させていただいたSwing Caravanさんとの対バンで、名付けて「Gypsy Jazz Session」。大分地区でジプシージャズバンドが2バンド集まり、それも男ギター2+女コントラバスという全く同じ編成で競演するというのは大変凄いことではないでしょうか?
今年1月の共演時、弾丸マカフェリーズはベースレスのデュオでした。
写真はその時のセッションの模様です。
パリのカフェでジプシージャズの生演奏を観て楽しんだことはありますが、連休最初の土曜日のお昼、大分のカフェでも同じように楽しんでいただけると思います。
開場 11:30
開演 12:00
料金 ¥2,000.-(1ドリンク付き)
手前味噌ですが、僕が自宅で主催している楽器教室の取材記事が、シンコー・ミュージックから刊行されているアコースティック・ギター・ブック第40号に掲載されました。
ジプシー・ジャズはジャズのひとつの演奏スタイルで、1934年にジプシー出身のギタリスト、ラインハルト兄弟とジャズ・バイオリンの巨星ステファン・グラッペリが中心となって結成されたフランス・ホットクラブ五重奏団の演奏を元に、ヨーロッパの後進のミュージシャン達が作り上げました。ジャンゴ・ラインハルトの独特かつ秀逸なギター奏法をフォローすることがジプシー・ジャズ・スタイルの特徴を決定づけていますが、現代のジプシー・ジャズは、フランスの大道音楽であったミュゼット音楽や1970年代以降のフュージョン・ミュージックを取り入れており、ジャンゴの時代のホットジャズ演奏とはいくらか違った意図で演奏されることが多いようです。
そのジプシー・ジャズ・ギターを弾くライブを、今月19日から25日までの間に東京・大阪・大分で合計6回も演ることになりました。(まんざら偶然ではありませんが、)1月23日は我らがDjango Reinhardtの生誕日でもあるので、この一連のライブを私的に「ジャンゴ・ラインハルト生誕105周年ツアー」と呼ばせてもらうことにしました。
元より、僕は現代のジプシー・ジャズよりもジャンゴが演奏したホットジャズの感じの演奏が好きですが、今回のツアーでは個人的にさらにジャンゴ寄りの演奏ができるように頑張らず頑張りたいと思います。
11月初旬にお手元で聴いていただけるようにGypsy Jazzのセッションを録音したアルバムのリリースを企画中です。Gypsy Jazzのオリジナル演奏を5曲のライブ録音、3曲のスタジオ録音で収録します。
全曲ワンテイク録り直し無しですので、はっきり言って演奏は荒く聴こえます。いや、荒い演奏です。しかしながら、普通は録り直し無しというシチュエーションであれば、大人しい冒険をしない演奏になるはずなのですが、逆に録音された演奏は緊張感溢れた熱い音になっています。このアルバムは貴重な一瞬の時間の切り取りだと言えます。
その頃は大阪に居ましたが、20年くらい前に「トラッド・ジャズ」という言葉を使ったら、ミュージシャンにも「???」でした。18年前に東京に出てきましたが、こちらでは当時から普通に通じました。
この有名過ぎるDjango Reinhardtの20枚組LPの8枚目のジャケットに使われた写真は、1939年、渡仏楽旅中のDuke Ellington一座とジャムセッションに興じるDjango のバンド。