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ジプシージャズの創始者として、Django ReinhardtやStephane Grappelliの名前を挙げる人が居ますが、それは大間違いだということを、前回書きました。
1980年代終わり頃まで、ジプシージャズという言葉も音楽ジャンルの呼称も無かったということも、前回書きました。
Django ReinhardtとStephane Grappelliが欧州大戦勃発を機にコンビ解消した1939年を境に、DjangoとStephaneのオール弦楽器ジャズ演奏をフォローする楽団が、スウェーデン、ノルウェー、スイス、イタリア、チリ、アルゼンチンなどの土地で活動し始めたということも、前回書きました。
では、Djangoのホームグラウンド、フランスではどうだったのでしょうか?
ジプシージャズの創始者として、Django ReinhardtやStephane Grappelliの名前を挙げる人が居ますが、それは大間違いだということをあらためてここに書いておきます。
Djangoがジプシー出身のジャズ・ギタリストであるというのは間違いありませんが、早くても1980年代終わり頃までにジプシージャズという括りで呼ばれる音楽ジャンルはありませんでした。Djangoは1953年に亡くなっていますから、没後30年経ってもそんなジャンルは存在しなかったのです。Stephane Grappelliに至っては、ご存知のようにジプシー出身でもありません。
では、ジプシージャズとは何か?に対しての答えを、仁義上、僕は書かなくてはなりません。
Django’s Tiger
Django Reinhardt et le Quintette du Hot Club de France, avec Stéphane Grappelli
31 Jan. 1946 London,
Stéphane Grappelli – vln; Django Reinhardt – g; Jack Llewellyn, Allan Hodgkiss – g; Coleridge Goode – bs;
どうです? いい演奏でしょ? この日と翌日のセッション全9曲は、特にタイトなリズムギターが素晴らしいです。
(僕の推察なので、たぶんですが、)最近のDjangoのフォロワーたちがジプシージャズと称して演奏するバンドのリズムギターはここら辺りをお手本にしているのでは無いでしょうか?特にRosenberg Trio以降のギタートリオ主体のリズムギターはまさにそのように聴こえます。
以前取材のあったバンジョー教室の記事が、7月の半ば、東京新聞さんに掲載されました。現在のところ、記事を通じての読者からのお問い合せは、「4弦バンジョーは教えていないのか?」という一件のみで、ほとんどありません。
この記事ですと、ブルーグラスで使う5弦バンジョー専門に教えているように読み取れますが、実はニューオリンズ・スタイルやディキシーランド・ジャズで使う4弦(テナー)バンジョーもちゃんと教えています。インストラクターである僕自身が、ブルーグラスもトラッドジャズも演奏するから、これが可能です。業界では珍しい、4弦でも5弦でもどちらでもOKという教室になっています。
さらには、ブルーグラスギターやジプシージャズギターもご受講いただけます。こちらも現役でステージ演奏をしていますので、ナンチャッテではない基本からレッスンを致します。これにつきましては、取材記事が、だいぶ前にアコースティック・ギター・ブック第40号に掲載されました。
さらには、初歩のブルーグラスマンドリンや、ジャズマンドリンの初歩アプローチも勉強して頂けます。
レッスンについての詳細は下のバナーをクリックして教室のサイトを御覧下さい。
最近、少しショーロ音楽を聴くようになってます。南米方面は全くもって門外漢ですが、少しは薀蓄を語れるくらいにはいろいろ聴いています。見当違いや嘘も多いと思いますが、ご容赦を。
ショーロはChôroと書いて、ブラジルの音楽の一つのジャンルです。ブラジルでは既に滅んでしまったボサノバの誕生よりも、遥か100年くらい前からショーロの曲が作られています。主にロンド形式を持つショーロの楽曲は、ジャズの元になったラグタイムや、フランスのミュゼットと同じ構成です。本場のショーロのミュージシャンは、ジャズ以前に音楽ジャンルとして完成したということを誇りにしているようです。