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今年で11回目になる大分県飯田高原のブルーグラス・フェスに、The Gentlemenがゲストで招かれ、先週末、10年ぶりに九州に足を踏み入れました。
月末で、バタバタしていることもあって、フェス前日の22日金曜日夜7時に福岡空港に降り立ちました。空港には、北九州市のスター、エルビス吉川さんとそのバンドのマンドリン・プレイヤーである中村さんが、車2台で迎えに来てくれました。東京からは、3人で飛行機に乗りましたが、ベースマンがコントラバスをフェスまで持って行くということで、車2台を招集してくださったのです。コントラバスを飛行機に載せるのは初体験でしたが、日本航空では全国に6個だけコントラバス用のハードケースを用意していて、スケジュールが合えば、無料で使わせてくれるということが分かったのは収穫です。
車に乗って1時間ちょっとで小倉南出口を降りて、母原というところのエルビス邸に着きました。ここは九州に渡る東京のブルーグラス・ミュージシャンの多くがお世話になっている場所です。つい1週間ほど前は関西のBluegrass Mountain Boysも投宿したということでした。四方を田んぼに囲まれて隣の家が150メートルも離れているという邸宅の離れは「もはら亭」と名付けられたユートピアでした。ここで、エルビスご夫妻や、お仲間の歓待を受けて、朝3時ごろまで大騒ぎの大宴会をしました。用意してくださった料理も、新鮮な生のハモ(シャブシャブを梅肉でいただきます)や生鮎の輪切り、天然鮎の塩焼き、生イワガキ、その他、海の幸がたくさんと、新鮮な牛肉・鳥肉・豚肉など、食べきれないほどの量がありました。
翌日、朝から美味しいピザをいただき、10時に小倉を後にしました。目的地はフェス会場の飯田高原・風の丘です。途中、大分県に入ったあたりで、チェーン店だと思われる郊外型のラーメン屋で九州ラーメンをいただき、街道沿いのスーパーでフェスの買い出しをしましたが、スーパーに併設されているお酒のディスカウント屋が凄かったです。東京では考えられないくらい、たくさんの見たことも無い焼酎の銘柄を見つけたからです。しかも安くて、平均1500円ほどでした。フェスに行くのが目的でなければ、大量に買い付けて東京に持って帰れるところでした。
大分県では、ケンタッキー・フライドチキンが流行らないそうです。その理由として、街道沿いにたくさんの唐揚げ屋を見つけることができます。昔から大分県では、ファーストフードとして鳥の唐揚げを普通に消費し、そのお店もたくさんあるので、ケンタッキーの入り込む余地が無いのだそうです。少し買っていただいて食べましたが、朝からピザを食べて豚骨ラーメンを食べた後でも美味しく食べられるほど美味で、なるほどケンタッキーが流行らないのも頷けました。
午後2時半頃、フェス会場に到着し、ゲスト用のバンガローに案内されました。バンガローはフェス会場の一等地で、外に出なくてもステージを見れ、しかもトイレ、シャワー、キッチン、オーディオ完備という素晴らしいログキャビンでした。また、主催者のご好意で、生ビールを好きなだけデリバリーしていただき、普段のフェスでは考えられない快適な時間を過ごすことができました。
The Gentlemenの出番はトリということで、ゆっくりと九州のバンドのステージを楽しみました。東京で演奏していると、遠くても宝塚くらいまでしか足を延ばすことがありませんので、九州のバンドのステージはとても興味深いものでした。なんとも言えない雰囲気を持ったバンドが多く、関東関西では珍しくない、稚拙な初心者バンドというのがありませんでした。歌のうまいバンドも多く、ジックリと日ごろから練習を重ねて独特のノリが出ているのだなと感じました。
夕方6時ごろから、今回の九州遠征でお世話になっているエルビス吉川率いるELVIS GRASSのステージが始まりました。噂にたがわぬキッチュな感じとプロフェッショナルなボーカルで、大変感動致しました。バンドのメンバーも吉川さんを好サポートして、バンドとしても良くまとまったサウンドが聴けました。
夜の9時過ぎになり、The Gentlemenのステージは40分の長丁場がセッティングされていました。いつものライブと同じようなメニューでキックオフしてステージを進めていくと、予想通り懐かしいジェントルメン・スタンダードのリクエストとアンコールを頂き、終わってみると1時間を超えるステージになっていました。老体もコエンザイムとアリナミンのおかげで、無事、土曜日のステージが終わって、メンバー一同ほっとしました。
ステージが終わったら食事です。主催者よりお食事のお誘いがありましたが、今回はお世話になっているエルビス御一行のBBQに参加させていただくことにしました。道中より、新鮮なホルモンやレバ刺しがあるとのことを聞いていたので、かなりの期待を持って伺いましたが、期待を遥かに超えた肉のクオリティと量でした。江戸っ子は肉を焼きすぎますので、関西出身の僕は東京で焼き肉を食べることはあまりありませんが、九州の焼き肉はミディアムレア。新鮮な肉ならではの贅沢な焼き加減で、僕は大満足でした。考えられない量の肉を食って、ようやく本場の焼酎を楽しめる心の余裕が出てきました。美味しいお酒があれば、あとはジャムをするだけというフェスの夜のお約束。普段のフェスでは、最近は口ジャムばかりで夜中のジャムをしなくなりましたが、お肉とお酒が脳を溶けさせ、ほとんど初めてご一緒させていただいた九州のプレイヤーとジャムを楽しみました。ブルーグラスをジャムるのは何年ぶりだったでしょうか。その後、エルビス・バンガローで日本酒をいただき、夜中3時には布団(!)に倒れ込みました。
日曜日は、朝8時には起こされました。朝食は、風の丘のメインバンガローの食堂で、日本の朝食をいただきました。なんと納豆もあるではありませんか。ようやく、肉以外の蛋白質を摂ることができました。よく考えたら、この2日間、野菜らしきものをほとんど食べていないです。メンバー全員、胃薬を飲みながら、この苦境に対峙しました。
日曜日もゲストステージがありました。正午くらいの炎天下(と言っても標高1000メートル以上なのでしのぎやすい)のステージは、胃腸を壊し、しかも寝不足している老体のThe Gentlemenにとって、焼き肉の網の上に落とされたトンボと同じでした。急遽、エルビスに助っ人をお願いし、エルビス、ジョン、チャーリーの天国のリユニオンを再現(?)しました。楽しいステージを持つことができて良かったです。
ステージが終わったら、フライトの時間の関係ですぐに会場を発たなければなりませんでした。エルビス御一行に最後までお世話になることになりました。感謝感激雨霰。道中、20分間だけ露天風呂に入り、側のレストランで昼食を摂りました。ここでまた、焼き肉です。トントロと地鶏とカルピを腹一杯食べて一人1000円ほどという安さ。壊れた胃腸が笑いながら、動物性蛋白質を一生懸命消化しているのが分かりました。
道中3時間で、福岡空港に着きました。ここで、名残惜しくエルビス御一行とお別れしました。今回の恩義は忘れません。箱根の山を越して東京に来られることがありましたら、是非僕らに仕返しをしてください。搭乗手続きをして、九州の最後の最後ということで、僕と本間さんは、空港の食堂で九州ラーメンを記念にいただきました。ハッピーランディングの後、自宅には9時半に到着しました。
僕らの演奏にその価値があったか不安ですが、フェスにお招きいただいた主催者の皆さん、スタッフの皆さん、ジャムをして下さった九州のブルグラス・フェロー、贅沢な食事と足と枕を惜しみなく提供してくださったエルビス夫妻とそのお仲間、お礼は言い尽くせません。ありがとうございました。
今回のツアーで分かったことですが、九州の人は胃腸が強いということです。
長谷川さんもついに九州の大分フェスへ上陸しましたか。しかもエルビス・グラスの介添え付きとはゴージャスな。
3年前、私も北九州〜姫島〜大分フェス〜温泉付き焼肉〜福岡空港というコースを通り抜けました。途中の空揚げ
も同じで、私はジェントルメンと同じく消化に時間がかかってもたりましたが、国本さんはさすがに鍛えられていて
余裕のかまえでした。連れのギタリスト中村信吾もまだ食える状態だったのが印象に残っております。次回はもう
ひとつのルートをお勧めしておきます。北九州〜壱岐島〜釜山〜福岡でこちらはお魚のオンパレードが待ってるよ。
台風は大丈夫でしょうか?
空飛ぶ胃袋状態ですね。なんとも、うらやましい人生です。
コエンザイムとアリナミンに加えて、沖縄うこん堂の醗酵ウコンを飲まれることを、ぜひ、オススメします。
なんか、血イがどろどろ鳴ってるようですので、水をたっぷり採らないと、また、入院でっせー。
さて、YU-MA師のHPがでけました。 http://www.jazz.zaq.jp/yuma/
こんにちは、岡山のisoです。
大分で素晴らしい演奏&パフォーマンスを見せていただきました。ありがとうございました。
10日も経ったのですが、あのマイクに向かって楽器を持ち上げる姿がまだ目に焼きついております。
なかなか関東の方まで足を伸ばせないのですが、必ずライブを見に行かせていただこうと思います。
夜中遅くまでのjamも楽しかったです。本当にありがとうございました。
コメントありがとうございます。九州〜千葉とフェスの連戦で少々バテ気味です。さて、明日は宝塚に発ちます。たーさんやisoさんには会えますね。では、フェスで!
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