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前のトピックで書いた新しいギターですが、月曜日のライブで実際に使ってみて、なかなか良い感じでした。音量・音圧とも問題ありません。ただし、分厚いポリウレタン塗装が原因と思われる音抜けの悪さは仕方ありませんでした。表板だけでもラッカーで塗装しなおさなければ、この音抜けの問題は解消しないでしょう。
というわけで、その後、ちょっとバタバタしていましたが、今日から塗装を剥がす作業を始めました。
今日は秋風さわやかな一日でした。我が家で木工をするためには、部屋にはコンピュータがたくさん置かれているため、家の外で作業しなければなりません。ですから、今日のような天候でないと作業をする気になりません。絶好の木工日和というわけです。
楽器の塗装を剥がす作業には、機械や薬品が使えるのですが、失敗を恐れたのと、プロセスを楽しみたいため、120番のサンドペーパーを手で掛けて作業しました。夕方から3時間ほど作業して、右の画像のように表板の半分近くを剥がせました。日没終了で本日はここまでです。この続きは、来週また、仕事の都合がついた気候の良い日に行ないます。(来週は新しい仕事が始まるのでけっこう忙しかったりします…。/汗)
このGITANE DG-255の塗装をゆっくり剥がしてみて分かりましたが、なんと、4回に分けて塗装が重ねられているようです。この画像ではよく分からないかもしれませんが、着色の度合いが4層になっています。また、当て木したサンドペーパーを使っているのですが、部分的に塗装が剥げにくいところがありましたので、思ったより表板がデコボコしていることも分かりました。
懸念していたバインディングのインチキ(描いてあるのではないか?という疑惑)も発覚せず、ローゼットも奇麗な寄せ木になっていますので、このヤスリ掛けによって、表板の平面精度が一層増すことになるでしょう。ついでに、ヤスリを少し多めに掛けて表板がほんの少し薄くなるようにもしたいと思います。本物のセルマーの表板はかなり薄いのですが、この楽器は一般の大量生産ギターと同じくらいの厚さがありますので、弾いた時にゴツンゴツンと来る感じは、表板の厚さのせいかなと考えています。
たった3時間の作業でしたが、右肩から二の腕にかけて、力が入らなくなってしまいました。明日起きると筋肉痛が待っていることでしょう。肉体的苦痛と引き換えに、いつか素晴らしい音が鳴ることを期待しています。