My Own Musical Instruments

Gallato Ltd édition 1939 Série 2009 D Maple (s/n 14.10.2010)

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2010年秋、eBayオークションにてAngelo Debarreモデルと冠がついたフランス製マカフェリギターの新品を落札したのを譲ってもらいました。

オークションの能書きによると、製作者のSergio Gallato氏は1939年製オリジナルSelmerを解体調査した上で構造等を勉強し今世紀初頭からRS-1939という型番のセルマーレプリカを作ってきたそうです。そのオリジナルSelmerの製造70周年記念限定モデルとして特別に作られた数台と別にDホール・メイプルボディのモデルを若干数作ったということです。

金属パーツは自社生産あるいは外注特注で、他のメーカーのような汎用品では無く、能書きによると自社で焼きを入れた優れたものだそうです。たしかにペグなどはオリジナルSelmerの雰囲気に近い素晴らしいデザインですが、ペグボタンがもろいです。テイルピースはループエンド専用でしたので使い勝手が悪く、ボールエンドを通せるようにポストに自分で穴を開けました。

この楽器は、この当時流行った14フレットジョイントでDホールメイプルボディという爆音仕様のスペックからイメージする通りの個性的なサウンドです。(Dホールは元々12フレットジョイントの楽器でした。)他の同価格帯のマカフェリレプリカと比べますと、サウンドも仕事もかなり優秀な楽器だと感じます。

作者のGallato氏は、このギターを出荷する頃まではフランクフルトのギターショーに現れたりとけっこう露出度が高かったのですが、その後ぷっつりと消息が分かりません。日本で取引のある楽器屋さんでも同時期から連絡を取れないと言ってました。

シリアル番号はたぶんこの楽器の出荷日でしょう。2010年10月14日ということでしょうか。

Gallatoブランドはフランス製のこのモデルの廉価版で1000ユーロ以下のモデルをアジアでOEM生産させていましたし、マカフェリ以外の普通のフラットトップやエレキギターも廉価でカタログに載せていましたので、それらもアジア製OEMだと思われます。事によっては、そのOEMによる事業展開が経営を悪化させて、Gallato氏はどこかに高飛びしたのかもしれません。(このあたりは完全に想像ですので。。。)

今となっては貴重な楽器となったGallatoのマカフェリギター、しかもDホールメイプルボディ14フレットジョイントはキープするに値する楽器です。

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