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マカフェリUpdate : 2016/07/08 Fri 00:35

ありがたいことに、最近はジャズのライブでもマカフェリギターの長谷川光と紹介されることが少なくなりました。着実にマカフェリギターの認知度も上がってきていると思います。しかしながら、マカフェリが人名であるということも、その名で呼ばれるギターがかつてフランスSelmer社で生産されていたということも知られておらず、楽器のユニークなデザインのみが独り歩きしているように感じます。そこでひとつこの辺でマカフェリとは何かということを改めて記しておきたいと思います。

1900年イタリア北西部生まれのマリオ・マカフェリ氏、成人する頃にはバイオリンやマンドリン、ギターの製作家として有名でした。同時にクラシック・ギター演奏家としても、アンドレ・セゴビア氏と並ぶ実力の持ち主として名を馳せていました。

1920年代終わり頃のマリオ・マカフェリ氏の演奏。

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アロハシャツUpdate : 2016/07/07 Thu 13:32

aloha

Hawaiian Aloha Shirts from Our Collection

上のリンク先は、自前のシャツを集めた、もう10年以上前のコンテンツなので色褪せていますが、アロハシャツ自体は70年くらい前から流行したものなので内容自体は普遍だと思います。(最近はシャツを買うことも少なくなりましたが、合計200枚は超えました。)

「70年くらい前」と書いたのは、その頃にアロハシャツのメーカーが出揃い、仕様やデザインが完成したからであって、ルーツまで遡るとハワイの日系移民と同じくらいの歴史はあるものと考えられます。(和服をほどいてシャツを縫った云々)

というわけで、狭義のアロハシャツといえば1940〜50年代のハワイ製・米国西海岸製の限られたデザインのシャツを指します。柄は当時のハワイのデザイナーのデザインが主であり、生地は当時最先端の人絹(レーヨン)を使い、抜染やシルクスクリーンという染色方法が、一般の開襟シャツとは異なります。一部の人には人気ですが、昔サーファーファッションで流行ったコットン裏生地やプルオーバー、ボタンダウンなどのシャツは、残念ながら狭義のアロハシャツには含まれません。

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譜面を書くソフトウェア「TuxGuitar」Update : 2016/06/17 Fri 17:42

もう時代は手描き譜面の時代じゃないと思っていても、僕の周辺のミュージシャンのITスキルはそんなに高いものではなく、コンピュータで作ってプリントした譜面を渡すと、いつもびっくりされて「どうやって作るのか?」という質問を必ず受けます。

20年くらい前なら、楽譜作成用ソフト、つまりノーテーションソフトウェアは高価でしたので、専門に仕事をするような人でない限り購入できず、そこまでしてコンピュータで譜面を書きたいミュージシャンもほとんど居なかったと思います。この10年位で安価なソフトが市販されるようになったり、場合によっては無料で使えるソフトウェアも出てきましたので、如何にITスキルが低くても、それを使って楽譜を書いてみようというミュージシャンが今はそこそこ居ます。ですが、ソフトウェアの操作を完全に習得できずに、手書きした方が早くて楽という御仁もこれまたたくさん居るようです。

tux-icon

僕がこの数年重宝している譜面ソフトにTuxGuitarというものがあります。これはインターネット上からダウンロードして使える無料ソフトウェアです。WindowsからMac OS、Linux上でも同じ操作で使えますし、ITに弱いどころか譜面にも弱いアマチュア・ミュージシャン向けに作ってあるので操作もシンプルで覚えやすいです。(その分できることが限られるようですが出版を目的としないなら充分の機能です。)英語アレルギーの人は、日本語表示も出来ますのでご安心を。

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Charlie ChristianのディスコグラフィUpdate : 2016/05/11 Wed 16:45

Charlie Christian

一般に現代ジャズ・ギターの祖とされるCharlie Christian、テキサス州生まれオクラホマ育ちで、彼の地で流行してたウエスタンスイングで早くから電気ギターを弾いていたEldon Shamblingに影響を受け、1936年頃から本格的に電気ギターを始めたと云われます。

1939年、Benny GoodmanのプロデューサJohn Hammondの後押しで、Goodman Sextetに加わり、(パーマネントという意味では)初めての電気ギターによるジャズ演奏で一世を風靡し、1942年25歳、結核で早逝する直前にはBe-Bop創生の一翼を担いました。

Christian以前にもジャズバンドにおいてメロディ・アドリブを弾いたギタリストには、Teddy BunnやDjango Reinhardtが居ます。Djangoが1939年に盟友Stephane Grappeliと分かれて、翌年、新しく自身のクインテットを作った時、Goodman + Christianのサウンドを意識したのではないかと僕は思います。Djangoが本場アメリカでジャズギタリストとして認知されるのは1946年の渡米時あたりからであり、当時すでに亡くなっていましたが、Christianが開祖としての地位を確立していたために、今日のジャズ界においても、Djangoの評価はChristianほど高くありません。しかしながら、アメリカの初期の電気ギタリストの多くがDjangoに影響を受けていたように、ChristianもDjangoからアイデアを得たのではないかというような録音が少なくありません。

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ギター⇒ブズーキ改造記Update : 2016/05/02 Mon 23:46

このギターはCiganeというブランドのGJ-10という製品で、6年くらい前にアメリカのオークションでケースより安く落札した中国製超廉価ギターです。コストを下げるために工程を減らしたかなり安普請な製品ですが、形状や構造等はヨーロッパ製レプリカを研究して、一昔前のマカフェリコピーとは比べ物にならないくらい完成度高いです。なので、出音もそこそこです。

しかし、落札してみたものの、見た目がかなり安っぽいのでサブギターとしてステージで使うのも憚るような状況で、6年間オブジェとして壁に吊るしっぱなしでした。これではちょっとかわいそうだと1年くらい前から考えていて、ようやく対応を決めたのが今年のお正月でした。その内容は、1)塗装をフレンチポリッシュで塗り替える。2)8弦4コースの楽器に改造する。の二点です。2月末くらいからゆっくりと作業に入りました。

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