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Joseph Reinhardt(1912年3月1日 – 1982年2月7日)は、Django Reinhardtの実弟で、フランスホットクラブ五重奏団の草創時から、バンドのリズムを支えていたギタリストです。ジプシージャズ・ファンは彼の名前を必ず知っていますが、兄の存在があまりにも巨大すぎて、彼がどれだけ優れたギタリストなのかを知らない人が多いようです。まして、Joseph Reinhardtのディスコグラフィなど見たことも無いし、彼をフォローする人など皆無に近いのではないでしょうか。
フランスホットクラブ五重奏団が残した録音を聴けば聴くほど、Joseph Reinhardtのユニークなリズムワークに驚きを覚えるようになります。それは、最近のジプシージャズでは全く聴けないものです。さらにフランスホットクラブ五重奏団以外で残した録音を聴くと、Joseph Reinhardtのリズムギターがよく分かります。その上、地味ながら数多く残しているギターソロにも感銘を受けるでしょう。
僕の知りうる限り、Joseph Reinhardtが加わった録音をディスコグラフィにまとめてみました。多くはフランスホットクラブ五重奏団のサイドメンとしてのセッションですが、1940年代には管楽器がフロントの大きな編成の楽団や、自分のクインテットなどの録音が残されています。ご興味がございましたら、ディスコグラフィを参考にフランスホットクラブ五重奏団以外のJoseph Reinhardtの演奏を聴いてみてください。