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拙CDアルバム、地味に無料配布をやっていますが、今日現在、多くの方にお申し込みいただいて、幸いにも事業として成立しています。このペースであれば、品切れになることはまず無いと思いますが、事業期間というのがいずれ終了しますので、その際は無料配布を終えることになります。無料で聴きたいとお考えの方は、早めにお申し込みいただいた方が良いと考えます。
さて、先日ライナーノーツのようなものを書き認めましたが、マニア向けに使用楽器などを追記したいと思います。
何度も書いてますので、愛聴いただいている方はご存知ですが、最初の10曲は1993年秋から数ヶ月掛けて8トラックのカセットテープに録音したものです。当時、外国製(本場欧州製)のマカフェリギターを日本で見かけることはなく、メーカーとしては国産初で、1980年代中頃に発売になったサガ社のBM-500というマカフェリギターのレプリカをソロに使用しています。そもそもマカフェリギターのギターとしての仕様や構造について全く情報の無かった頃ですので、購入したままオリジナルコンディションで弾いていました。弦もマカフェリ用などまだ夢の世界で、Martin社のブロンズ弦ライトゲージを張っていました。フォークギター用のセットですね。マカフェリ用のピックも知りませんから、普通にフォークギターを弾く時に使うピックを使用してました。太い弦を薄いピックで弾くものですから、とうぜんピッキングポジションはネック寄りの位置になり、お世辞にもマカフェリらしいテンションが掛かった音には録音できていませんでしたが、今回のリミックスでは、なるべく現在聴かれるようなマカフェリの音に近づける音質編集を行いました。
今回のアルバムでは、リズムギターが左右に2台分離して聴こえると思います。最初の10曲のリズムギターの1台は、録音後すぐに売ってしまったのでメーカー名等失念してしまいましたが、今で言うDホールのマカフェリレプリカの国産レプリカで、残念なことにボディサイズ等がマカフェリよりも小さくて、レプリカと呼ぶには多少悲しい楽器でした。もう1台は、1950年代のGibson L-7カーブドトップギターで、これも録音後売ってしまいましたが、当時様々なステージで活躍しました。
アコーディオンは、Roland社のシンセギターユニットを弾いてMacintosh IIfxコンピュータ上のPerforma 3.61にMIDIデータとして録音したものを、Roland社のSC-88という音源で鳴らして、カセットテープにアナログ録音しました。
2003年録音の5曲は、Apple社のPowerBook G4 Tiというノートコンピュータの内蔵マイクで、BIAS DeckというDAWソフトに直接録音しました。ソロで使っているギターは、1993年録音と同じ、国産初のマカフェリレプリカBM-500なんですが、表板をレッドシダー単板に張替え、ブリッジを作り変え、全く違うキャラクターの楽器になっています。この頃になると、マカフェリやジプシージャズの情報もネットで得ることができるようになってきましたので、マカフェリ用の銅巻銀メッキ弦のセットやWagenの5mm厚のピックを使って弾いています。改造して鳴るようになったサガのマカフェリ(通称サガフェリ)とジプシージャズ用のセットアップで、それなりの音に録れています。
リズムギターは、当時発売されて世界中でブレークしたGitaneのDホールマカフェリレプリカと、型番を失念しましたがBM-500の下のグレードの駄目ギターを使っています。1993年の録音もそうですが、3本録音するギターをそれぞれ楽器を変えて、リズムギターについてはタイミングやアクセントも変えて、曲を聴いた時に別人が弾いているように聴こえるようにする工夫をしています。
バイオリンは、僕のFukuoka Asahi Violinという出所不明の戦前のバイオリンを自分で弾いた音をサンプリングして、Digital PerformerというDAWソフトからMIDIで鳴らしたものを、Deckで再度デジタル録音しています。ピッチカートは自演です。
2010年にメインのギターであるDupont社のVRBという完全なマカフェリレプリカを入手しましたので、2019〜2020年の録音2曲はこれをソロに使用しています。デジタルオーディオインターフェイスとコンデンサマイクを使い、全ての録音作業はiMac上のDigital Performer上で行いました。リズムは、サガフェリ(BM-500)とGitaneのDホールです。BM-500については、発売の1980年代中頃からずっと使用していて愛着があります。
4月1日追記:
事業期間が終わりましたので、無料配布を終了いたしました。