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Melun(ムーラン)というパリ南方の郊外都市(要は田舎)で初夜を過ごし、僕は朝食を摂らずに同行者と一緒にMelunの中心部に行った。滞在中に必要な雑貨やちょっとした食材を買出しするためだ。あいにくの雨で一行は露店で傘を購入したが、僕は道中邪魔になるので求めなかった。楽器と一緒に移動しなければならないバンド関係の人間は旅先でまず傘を買わないと思うが、同志の皆さんはいかがだろうか?
初めて訪れる街で、どこに何が有るか分からないまま彷徨ううちに、大きなスーパーマーケットを見つけて、最初の使命を果たした。シャンプーや石鹸、その他その日飲む酒類等を仕入れた。旅に出たら、地元のスーパーに行くべき、というのは先人からの教訓であるが、もちろん外国のスーパーに行くのはは初めてであり、ここフランスならではの商品をいくつも発見しては旅の愉快を覚えた。下の写真は、ストライプの入った茄子だ。しかも大きい。一個が26センチの僕の靴と同じくらいあった。
銀座や新宿でよく見かける中国人観光客の一行と見違えるような、我が一行は、買い出しという最初の使命を終えて、市内中央部のロータリーに面したカフェで食事を摂ることになった。晴天であれば、ここも店頭にテーブルーと椅子を出してオープンカフェとなるのだろうが、空模様悪く、満員の店内で本日のオススメを所望することにした。
本日のオススメの中の一つ、ムール貝のチーズソース和え。数えてはいないが、ちょっと小さめのムール貝を塩茹でにしたのが100個以上。ムール貝は大変美味しかったのだが、ポテトだけでもお腹いっぱいになるほどの量なので、too muchだったかもしれない。フランスでは当たり前のバゲットもついてくるのだから尚更だ。「もうちょっと食べたいな」という量を饗する日本人の心をフランスにいつか伝えなければと思った。
早い昼食を終えたら、まばゆいばかりの青空。後で聞いたが、フランス、とくにパリのあたりでは午前中天気が悪くても、昼にはピーカンになるとのこと。日差しが強く直射日光を浴びると暑いが、日陰では上着が要るほど涼しいのは、日本で言えば避暑地の夏と言ったところかもしれない。
この後、ホテルにいったん帰り、夕方からフェス初日のサモアに繰り出すことにした。