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今日はApple社のパーソナルコンピュータ「Macintosh」が生まれて20年目の日ということらしい。
僕がコンピュータを所有したのは今から13年前の夏。Apple初のノートブックコンピュータ「PowerBook 140」でした。今日のノートブックは全てこのマシンを模倣していると言っても良いと僕は思います。ミュージシャンふぜいがコンピュータを持とうと思ったのは、当時当たり前になっていたMIDIを使った音楽制作の中心としてコンピュータが必要だったからです。NECのPC-98かMacintosh Plusか、そのどちらかを選択することが日本のミュージシャンに取っての通過儀礼だったのです。僕はアメリカの音楽をやっているわけだからアメリカのマシンを選択しました。音楽制作に使わないまでも、すでにマックを所有していた友人からも音楽やるならマックだよ、と背中を押されていました。当時来日したベラ・フレックが、日本未発売だったPowerBook 140を目の前でうれしそうに使っていたこともPowerBookを購入した一番の理由です。その夏に中古のPowerBookを30万円で買いました。メモリ4MB、HDDは40MBですから、今考えると笑えてしまいます。
その頃、海の向こうでは、マックのOSはSystem 7がデスクトップの主流となっており、国内の漢字Talk 6とは使い勝手が全然違いました。早速GomTalkというフリーのユーティリティを使ってSystem 7を日本語化して使い始めたことが懐かしいです。OSがフリーで配布されていたんですよ。今では考えられませんね。また、MIDIの利用の他はHyperCardとResEditがメインで使うソフトでした。
翌年から大阪から幕張までMacWorld Expoに毎年一回通うことになりました。すっかりハマってしまったわけです。そして初めて行った幕張では、漢字Talk 7とカラー表示できるPowerBookが発表されました。日本発売の半年後が待てずに、渡米する友人に頼んでPowerBook 165cを買ってきてもらい、英語版System 7.1を自力で日本語化し使い倒しました。
翌年、すでに旧式になったデスクトップ機であるMacintosh IIを破格の中古で手に入れました。しかし、PB 165cよりも遅いマシンの使い道が無く、マザーボードをII fxのものに入れ替えてメインマシンとしました。この頃はパソコン通信にハマったり、徐々に手に届くようになったインターネットへの接続も試したりしました。仕事として、通信カラオケのデータ製作や黎明期のDTPにも取り組むようになりました。かさむ機材購入のために楽器を何本も売りました。その頃、Windows 3.1を触ってみましたが、画面表示の速さとマシンの価格以外にメリットを感じませんでした。僕の使い方では、マックの方が断然クリエイティブでした。
数年後、上京した時のメインマシンはApple社製ではなく、いわゆる互換機でした。Power 100という世界初の公認マック互換機を使っていました。テレホーダイが始まった頃です。 いち早くインターネットのダイアルアップ契約も行ない、ホームページも開設しました。Windows 95もその頃発売されましたがインターネット利用やクリエイティブな仕事ではまだまだマックに分がありました。その次のマシンも互換機でSuperMac社のJ-700というPowerMacintosh 9600相当のマシンでした。こいつはいろいろカードやアクセラレータを入れて、最近まで長く使いました。
ブームになった小型ノートであるPowerBook 2400は発表後すぐに手に入れて、様々なアップグレードを施し、現在もG3ノートとしてMacOS 9.1を動かすマシンとして健在です。自宅で開いているパソコン教室の生徒用に初代ボンダイブルーiMacやeMacも購入しました。そして、ネットワークの学習&運営用にPCやSUNのマシンなども手に入れました。Performa 5500や6400も現役ですし、他所で仕事を終えたマシンも譲り受けることが多くなり、動態保存されているマシンの数は両手の指を遥かに超してしまいました。
OSがアップデートされ、G3マシンではキツくなった頃、PowerPC G4を積んだマシンが続々発表されました。そのうちにノートブックにもG4が搭載されるようになり、液晶も大きくなったことからチタニウム製PowerBook G4に乗り換えて現在に至ります。OSはOS X 10.3.2パンサーです。当分、新しいのは買ってもらえそうにないので、こいつを可愛がることにします。AppleCareも6月で切れるので、それまでになんとかオーバーホールしなければなりません。
マックの20回目の誕生日、おめでとう。こんな記事を見つけました。