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友人から、ソーシャル・ネットワーキングサイト[mixi(ミクシィ)]へのお誘いが来ました。
ソーシャル・ネットワーキングサイトは、古くはWindowsユーザのいなかった頃のAOLやeWorld、FirstClassを利用した草の根BBS、更に古くはニフティサーブや日経MIXなどのパソコン通信サービスが、ブロードバンドの時代にリバイバルしたものと考えて良いでしょう。昔のサービスは、草の根BBSを除いて、ほとんどが有料サービスでしたが、ソーシャル・ネットワーキングサイトと呼ばれる現在のオンライン・コミュニティは多くが無料であるのが特徴です。この手のコミュニティは、mixiが最大手らしいですが、他にも「この指とまれ(通称ゆびとま)」が古くから有名です。ニフティサーブの成れの果てである@niftyは有料ですが、この手の性格も備えています。要は、WEBフォーラムを備えた閉じたポータル・サイトのことを言うのでしょう。
mixiの登録システムは非常に考えられていて、既会員の紹介があって初めて入会できるようになっています。これにより、コミュニケーションが下手な人でも安心して参加できるシステムになっています。また、ポータルとして今や当たり前の感がありますが、日記(BLOG)機能も実装されており、日記好きな日本人にとって恰好の場所でしょう。ネット上では、これまでレンタルBBSを日記代わりに使っていた人なども、BLOGを使って更に個人的な発信をする風潮がありますので、コミュニケーション+発信がクローズドな環境で行えるmixiなどは、まだネットワーカーとして自信の無いユーザには歓迎されていると考えられます。
実は、フリーのポータル・サイトのほとんどに僕はアカウントを持っています。理由は、仕事上、トレンディなネットワーク活用の実態を知る必要があるのと、サイト構築の際のページ上のユーザインタフェースの研究です。いろいろ触ってみますと、さすが、大手のYahoo!やライブドアなどは、こういう点で一歩リードしていると感じます。持っているリソースの量が決定的に違います。件のmixiは、システム側からのリソースの提供はほとんど行われておらず、あくまでもユーザがコミュニケーションすることが主体になっています。このあたりのポリシーは、前述の入会システムでも言えますが、潔い切り捨てだと思います。
それで、友達の友達は友達だという考えでいると、一説によれば、世界中の人間は6人を経て全員が友達関係にあるらしいので、そろそろ世界中のネットワーカーがmixiに集結しそうなのですが、実際は最大手と言えども、ネットワーカーの総数から言うと取るに足らない会員数でしか無いようです。これはどういうことかと考察しますと、古くからのネットワーカーはクローズドなコミュニティの不便さを知っていますし、せっかく時代が変わったのに先祖返りするようなシステムを好まないため、お誘いがあっても参加しないか、参加しても捨てアカウントとして放置してしまうのではないでしょうか。ニフティサーブやネットニュースの悪夢を知っている人は決して近づかないでしょう。古くからのユーザでなくても、普通にネットを利用して興味を持てば、自分のサイトを開設し、個人的な発信も自分のサイトで行いますので、mixiに身を委ねる必要も感じないかもしれません。
実際にmixiでは活発なコミュニケーションが行われていますので、それなりにユーザの需要があるコミュニティ・スタイルなのですが、困ったことに、僕に取っては研究材料でしか無いようです。mixiの利用規約によれば、mixi内では宣伝活動等をやってはいけないようなので、自分の活動状況をお知らせすることも難しく思います。他に面白い使い道があるでしょうか。
私は、コミュニケーションが苦手な人でも安心して参加でき、手軽に自分のことを表現することが出来るクローズドなコミュニティ(=ソーシャル・ネットワーキング・サイト)に興味を持ちました。私自身はパソコン通信を経験していない新しいネットユーザーだからでしょうか? Hikaruさんの仰る負の部分が見えません。
私は、普通の開かれたネット上では臆して、オモテに出て来ないシャイ&怖がり? な人達とも交流を持てたら素晴らしいなと思ってmixiに参加しました。
面白い使い道については模索中です。自分のディープな専攻分野を生かして何か貢献出来ることは無いかしら。
mixi楽しんでください。
パソコン通信の時代も、クローズドな環境で会員は楽しんでいました。しかしながら、例えばニフティの会員と日経MIXの会員、PC-VANの会員がそれぞれのネットを越えてコミュニケーションをすることができませんでした。(後にはゲートウェイが設営されて限定的ですが少しはできるようになりました)
その時代に、すでにインターネットはありました。まだ、学術分野の人のみが利用するようなクローズドなネットワークでしたが、国境を越えてコミュニケーションをしていました。まだWWWが無い頃です。特に日本ではインフラが整備されていなくて、学術・産業界の人のみが学校や会社から、かろうじて接続できるような状況でした。
パソコン通信のサービスがインターネットとのゲートウェイを持つようになったのが、たしか1992年頃です。最初はメールだけでしたが、パソコン通信のメールが、インターネット経由で、他のパソコン通信のネットの会員に送れた時は感動しました。またそのゲートウェイによって、アメリカで活発になっていたメーリングリストにもパソコン通信から参加できるようになりました。僕はまずBGRASS-Lに参加しました。当時は、メーリングでビル・キースなどと直接コミュニケーションできたのですよ。
そしてWWWの時代になりましたが、まだ日本では個人でインターネットのインフラを使うことは難しく、月に数十万円も掛かる時代でした。1994年、僕は、国際電話でアメリカのネットに入会し、そこのゲートウェイを使って、初めてWebを見ました。まだNetscapeも無い頃ですから、もちろんIEも無く、Windowsはまだ3.1でした。Mosaicという当時の代表的なブラウザを使って、Webで見た(もちろん英語の)ブルーグラスの情報や個人発信の素晴らしさに感動し、日本国内でも早く簡単に利用できるよう切望しました。
Windows 95が年末に発売された1995年あたりから、(政治的な意図もあったと思いますが、)規制緩和とやらで、日本でも廉価なプロバイダが続々出現し、ようやく個人レベルでネットサーフィンできるようになりました。パソコン通信の方でも、徐々にネットサーフィンできるサービスが始まりました。(この頃からパソコン通信が斜陽します。)僕らは、ようやくグローバルなネット環境を手に入れたのです。しかしながら、まだこの頃は、日本語のWebを公開することは、ブラウザ側の仕様として制限があり、非常に難しかったです。また、インターネット・ユーザはMacintoshかUNIXのユーザがほとんどでした。Windows 95にはまだIEがバンドルされていませんでしたし、まだほとんどのWindowsユーザはWindows 3.1を使っていました。
その後、日本語のWebを作ることに技術的な問題が無くなり、今日のインターネット興隆はみんなの知るところです。このサイトは1996年春に開設していますが、当時はこことフリントヒルくらいしか、日本語のブルーグラスのWEBはありませんでした。
歴史的なことはともかく、切望してようやく手に入れたグローバルなネットがインターネットです。インターネット上には国境も無く、個人が情報発信できて、それを不特定多数の人が共有するという素晴らしい価値があります。これを僕は大事にしたいです。
仮にmixiがさらに大きくなって、つまり友達の友達をどんどん取り込んで、日本のインターネットユーザ全員を取り込んだとしましょう。(実際はそれは無理でも、ねずみ算式にこの傾向は強まっています。)それであれば、クローズドな環境で楽しむ理由があるでしょうか。単に、mixiをホスティングしている会社の情報の囲い込みと、そのスポンサーを儲けさせることだけになってしまいます。また、現状では、mixiの中でいくら情報発信しても、例えばGoogleのような検索サービスにそれが掲載されることもありませんので、情報の共有が理念であるWWWの価値がそこには無いと思いますが、いかがでしょうか。すでに自分のサイトを持って情報発信している人であれば、単にコミュニケーションするために参加していると思います。仰るように、出会い系サイトと考えれば、それなりに価値はあるかもしれません。
たいへん分かりやすく話して下さってどうもありがとうございました。
クローズドなネットコミュニティの持つ問題点について良く理解することが出来ました。
その上で上手に活用して行けたらと思っています。
貢献云々と書きましたが、筋違いでした。今までインターネットの世界で受けた恩恵には、自分の持っているサイトを充実させることで応えていきたいと思います。
勉強になりました。
>今までインターネットの世界で受けた恩恵には、
>自分の持っているサイトを充実させることで応えていきたいと思います。
僕の駄文を読み切るとは、頭の良い人ですね。まさに言わんとすることが分かっていただけてうれしいです。
それはさておき、mixiにお招きいただきありがとうございました。予想通りの仕様を見ることができました。予想に反したことと言えば、仕組みがとてもシンプルであったことです。あれなら、コンピュータやソフトウェアが苦手な人、またはケイタイ命の人でも敷居は低いと思います。システムにまだバグが少なくないようですが、うまく考えられています。プロデューサが凄いのでしょうね。
mixiとは直接関係ありませんが、コンピュータやソフトウェアが苦手な人、またはケイタイ命の人がネットに多数参入してきたことについての考察をそのうちBLOGに書きます。
はじめまして、mixiで検索してたどり着きました☆いいないいないいなぁmixi!最近ますますうらやましくなり。なぜならあたしの相方がmixiをやっているのですが、あたしの愚痴とか秘密ごとを描いているらしく、あたしのことを誘ってくれませんわ…うらやましい思いが募るばかり。