Hikaru’s BLOG

ハンバーガーUpdate : 2004/12/09 Thu 23:06

ハンバーガー好きですか？

僕のバンド仲間のオジサン達は、大阪で万博が有った頃に、銀座でオープンしたマクドナルドに行列を作って、アメリカの味を求めたらしいです。関西では、万博の中にあったマクドナルドで、その味を覚えたオジサン達が多いのではないでしょうか。団塊の世代は、その頃にアメリカを満喫していたのでしょう。ベトナム反戦も真っただ中でしたが…。

そのマクドナルド、一時ほどひどくは無いものの、看板の無印ハンバーガーが不味い。バンズの湿った感じはなんとかならないものでしょうか。高速道路のサービスエリアで食べる自動販売機のハンバーガー並みのグレードで、あれをハンバーガーと呼ぶのは駄目なのではないですか？まあ、マクドナルドにたむろしているのは、ほとんど女子高生と子連れのヤンママばかりなので、ほんとにハンバーガーを食べたい人は他所に行っているのだとは思いますが…。

今までに食べた中で最高に美味しかったのは、有楽町の外国人記者クラブの大型ハンバーガーです。たったひとつでお腹が一杯になる量なのですが、それ以前に、ハンバーグが、いわゆるハンバーグステーキにするのと同じものが同じ焼き方で挟まれており、肉的にとても美味しかったのです。次に美味しかったのは、大阪のホテルのレストランで食べた、一個1800円のハンバーガーです。さすがホテルというわけで、ファーストフードでもジャンクフードでも無い「料理」を食べた気持ちでした。大皿一面に敷き詰めたフライドポテトの上に置かれたたった一個のハンバーガーの高貴なお姿がまぶしかったです。

日本のフランチャイズ式ハンバーガー・ショップで、僕が許せるのは、フレッシュネスバーガーとモスバーガーです。両者とも、一応ちゃんと調理したものを食べさせてくれますし、駅前にはほとんど無くて、少し離れた場所にあるため、食べたい人のみ来るというところが気持ちよいです。待ち合わせの時間つぶしで不味いものを食べるという不幸な人が居ないということは良いことです。特に、フレッシュネスはバンズが美味しく、ソースも工夫がしてあって一番のお気に入りです。ただ、昨今の牛肉事情が原因だと思いますが、少し前からハンバーグの中のツナギが占める割合が増えたような感じがします。牛肉100%を謳っていないから許しますが、ハンバーグ的にはオカアチャンぽくなってしまいました。

一方、モスバーガーはもう20年以上前から、「モスバーガー」のファンです。無印のハンバーガーはトラディショナルでありながら、バンズやハンバーガーの焼き方も丁寧で、待たされても我慢できるくらい、マクドナルドのハンバーガーモドキとは大違いです。「モスバーガー」は、その定評ある無印ハンバーガーにトマトが加わったオリジナルなわけですが、そこにマヨネーズ（あるいはドレッシングだったか？）が20年前は新鮮でした。（今は特製のドミグラですね。）BLTサンドにも通じるアメリカを感じたわけです。ライスバーガーとか亜流の商品もたくさんありますが、僕はこの「モスバーガー」こそモスバーガーの存在意義だと思います。近頃「巧みの…」という高価なハンバーガーも食べさせるようですが、（実際に食べてみましたが、）「モスバーガー」の境地には至って居ません。（高いお金出すほどのものではありません。）
東京へ出て来て、もうすぐ10年ほどになります。今住んでいる練馬区の中村橋に嫁さんの荷物が越してくる日、僕は大阪から朝一で上京し、荷物の第一便を待つまでの間、駅からかなり離れたモスバーガーで時間を潰しました。東京に出て来て、最初にお金を使った食堂が、中村橋のモスバーガーでした。東京で新しい仕事を始めて、死にものぐるいで来る仕事はなんでもやっつけて、徹夜仕事の休憩に毎夜コーヒーをすすりにいったのもこの店です。

そのモスバーガーも明日10日に閉店します。事情は分かりませんが、地元から思い出の店がまた姿を消します。