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Melun滞在3日目は、フォンテンブロー観光の後、サモアに向かうことにした。全てタクシー移動だった。フォンテンブローではAJLというフィンランドのギターブランドのAriさんとお昼に会う約束があった。
フォンテンブローのセントラルは有名なお城の裏側にある。上の写真は中央郵便局と思われる立派なな建物で、位置から考えるとお城と土地を共有しているように思えた。乏しくなった現金を補充するためにここで両替の後、トイレを借りるために対面のカフェで一服。
Ariさんに電話する約束だったが、Ariさんの方が僕らを見つけてくれた。Ariさんが滞在している直ぐ側のホテルの一室に同行して小一時間歓談したが、その間、同じホテルの別の部屋からは、たぶんフェス参加者が弾いていると思われるギターの音がずっと聞こえていた。フェスは夜からなので、昼間はホテルでジャムセッションというのが、フォンテンブローに泊まれる外様の流儀なのだろう。
同行の女性たちが買い物に行っている間、再びカフェでビールを飲む。MelunもSamoisもそうだったが、このあたりはハイネケンが多いみたいだ。フランス特有の青い空の下で飲むビールは格別だ。グラスの向こうに見えるのは先程の郵便局。日本で糞のような仕事をして時間を潰している自分の日常を考えると、なんと幸せなひとときだろうか。
買い物から帰ってきた同行者と合流してランチを摂る。僕は本日のオススメを迷わず頼んだ。牛スジ肉のブロックを柔らかく煮込んだシチューから肉の部分だけを盛り付けてある。一口食べて、大阪のドテ焼きを思い出した。これはフランスのドテ焼きということにしておく。とても美味しかった。お約束のフリット(フライドポテト)はこのプレートには無く、単に茹でた芋が丸ごといくつか乗っていた。何食かをフランスでいただいたが、総じて薄味である。自分で塩コショウをして味を決めるのがフランス流なのだろう。日本の洋食の味の濃さ、油っこさを改めて感じた。
昼下がりになって、セントラルのロータリーに設けられたメリーゴーランドが営業を始めた。としまえんにある日本最古(ドイツ製)のエルドラドというのを何度も見ていて、このアンティークで美しい遊戯機にそれほどの感動は無かったが、街の真ん中にこういうのがあることをとても愉しく思う。この後、パリでもこういうのをいくつも見た。フランスの文化というか生活の余裕をとても感じた。
この後、ナポレオンのフォンテンブロー城の中を見学してかなりの写真を撮ったが、お城見学の感想文はぐぐればいくつでも見つかるので、ここでは駄文を省く。
夕方、フォンテンブローの観光案内書に寄り、タクシーを呼んでもらい、サモアに移動した。