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恥ずかしながら初めて国外に出ることになった。今まではプライベートでも仕事でも国外へ行く価値を見つけられなかったため、お誘いいただいても遠慮させていただいていた。今回は不思議な縁と恩義を感じ、喜んで海外に同行させていただくことにした。
成田発Air France 275便でパリ、シャルル・ド・ゴール空港を目指す。12時間のフライトだ。まずはお約束の機内食が出てきたので、写真に収める。
年間3回以上利用する深夜高速バスの10時間はほとんどを睡眠に充てられるので苦痛と思ったことはなかったが、機内ビデオはつまらないし、隣席との会話では、音楽の話や目的地の話題、政治や文化の話ができず、とうぜん時間を潰すことができないので、隣席に罪はないが、12時間の着座は人生初めての修業であった。
退屈なので機内LCDに表示される地図をずっと見てて、今どのあたりかを確認して時が過ぎるのを待つ。もちろん機内サービスの酒類はできるだけいただくようにするが、全然酔わない。
下の写真はウラル山脈の北方だと思う広野。ようやくヨーロッパに突入したと思われた。
下の写真は、パリ着陸10分くらい前のフランスの田園地帯。とても美しい。
12時間とちょっとの修行で、無事着陸し、パリの南方にある田園都市Melun(ムーラン)のモーテルにタクシーで向かう。モーテルは予想より狭い部屋だったが、国内でバンド旅に慣れた感覚から言えば、身分相応以上の良い部屋だった。ただ、今回の旅のメインイベントであるサモアへの直接アクセスはタクシーあるいはレンタカーでないと無理という立地だった。
ホテル併設ののレストランでディナーをいただく。初日の安全牌としてステーキを所望したが、危険牌だった。フランスでは、ステーキの概念が日本人と違うようで、ちゃんと伝えたにも関わらず、レアという焼き方が無いようだった。鉄の上で焼くのではなく、グリルか何かで全体的に直火を当てる焼き方だった。焦げ目が炭臭く、肉も中までしっかり火が通って硬い。まずくは無いが、ちょっと期待はずれであった。パリを去る最終日までステーキは遠慮することにした。
食事後、軽くウエスケ水割りを頂いて翌日に備える。