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1990年代中頃、まだ日本でジプシージャズという言葉が囁かれなかった頃、僕は大阪でジプシージャズのバンド結成を画策し、ギタリストの川瀬眞司さんに、ボタンアコーディオンの津田兼六さんをご紹介いただき、バンドリハを何度かやりましたが、僕はそのまま東京に移住してバンド結成は立ち消えました。
その後、津田さんと川瀬さんはコントラバスの廣田昌世さんと共に、ミュゼットジャズバンドで活躍します。
この5月に川瀬眞司さんが亡くなり、故人を懐かしむだけではなく、故人が悔しがるような演奏をしようと、廣田昌世さんの関東ツアーに合わせて、現在東京に住んでおられる津田兼六さんを引っ張りだして、ユニット「Retro 3(レトロスリー)」のライブを行いました。