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テキサスは国境の国で多様な音楽に寛容なミュージシャンがたくさん暮らし、’20年代くらいから、当時のジャズをテキサスのローカルな音楽(今で言うならカントリー)に取り入れて作った音楽がWestern Swingです。初期にはコンボ編成で、当時のジャズ曲をオール弦楽器という編成でスイングしてました。ジャズのバイオリン&ギター・コンビ、Venuti〜Langからの影響が大きいです。30年代後半からはジャズがビッグバンド化したように、Western Swingも管楽器を編成に加えてビッグバンド化しました。しかし、フロントはバイオリンやスチールギターという面白い編成です。当時のビッグバンド・スイングのスタンダードもほとんどこの編成で演奏されています。戦後はWestern Swingのイディオムはカントリーに取り入れられていきます。
ジャズやブルースはルーツミュージックとして私には重要な存在ですが、私自身の主な演奏フィールドはブルーグラスなわけですから、その間を埋める音楽としてWestern Swingは無視できません。アルバム「Show By Banjo」の中では有名なブルーグラス・バンジョー曲を数曲Western Swingのノリで演奏しました。また、新しいアルバム「Gypsy in Texas」では全編と言って良いほどWestern Swingからインフルエンスを受けています。