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1919年ニューヨーク州パターソンに生まれたPete Seegerは、1940年代にAlan Lomaxの勧めもあって新しい形でのフォークミュージックの啓蒙に努め、Woody GuthrieらとAlmanac Singersを組み、労働者や若者の人気を呼んだ。しかし、体制に対抗する内容の歌曲を演奏したため、戦時中という時局がら当局の監視もきつく、1950年にWeaversを結成するまでは本格的にプロフェッシナルな活動は無く、アングラな活動に甘んじたが、1950年代半ばから1960年代を通しては、「フーテナニー(民謡復興)」の旗手として知る人ぞ知る存在となる。
Seegerはシンガー・ソングライターであるために、バンジョー奏者としては相応の評価を受けていないが、3フレット長いロングネック・バンジョーを伴奏楽器として駆使した演奏スタイルは、彼以降のモダンフォークのバンジョー奏者に大きな影響を与えた。彼なりにバンジョーそのものへの啓蒙も行っており、彼の著作であるバンジョー教本は、バンジョーを志す若者の教科書になった時期もあった。