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電気ギターを使ったジャズ・ギターのパイオニア、1918年生まれのCharlie Christianは1942年に、わずか24歳で亡くなりましたが、スイング〜ビバップ時代にギターをメロディ楽器として確立したのは彼の功績です。
そもそもオクラホマの片田舎でジャズともブルースともつかない音楽を演奏していた彼が一躍脚光を浴びるのは、Benny GoodmanのSextetに参加したことでした。そのきっかけはGoodmanのプロデューサーであるJohn Hammondが南部旅行の途中で彼の演奏を聴いたことでした。ニューヨークに彼を呼んだHammondはギター嫌いのGoodmanのラジオ・ショーの潜り込ませ、Goodmanの承諾無しにいきなり演奏をさせました。Goodmanが意地悪く、難しい曲であった「Rose Room」でソロを回したところ、なんと十数コーラスも延々と素晴らしいソロを引き続け、聴衆を引き付けてしまったのです。また、夜な夜なChristianは今まさにビバップが生まれようとしていたニューヨークのジャム・セッションに顔を出しました。また、彼の演奏スタイルはジャンプ・ミュージックやロックン・ロールにも多大な影響を与えました。
僕は、Christianのスタイルにバンジョーの可能性を見ました。コード・フォームを基本とするスケーリングは、バンジョー奏法と相性がとても良いモノに感じました。また、時代柄、ナインスのアルペジオやコンビネーション・ディミニッシュ止まりのスケールは、バンジョーにとってヤリ過ぎなく程好いモダンさを与えてくれると思います。