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胴に皮を張った弦楽器のルーツは何千年も前のエジプトにある。エジプト以前には当然アフリカに有ったものと考えられる。(現在でも動物の頭蓋骨に皮を張った胴を持つ楽器がアフリカには存在する。)エジプトからアメリカへと渡ったのがバンジョーであり、中近東〜インド〜中国〜沖縄〜日本と渡ったのが三味線である。つまり三味線とバンジョーは親戚にあたる楽器である。
アメリカ新大陸に奴隷として連れてこられたアフリカ黒人は故郷で弾いていた楽器を新大陸で作った。そして支配者であるヨーロッパ白人の楽器(ギターやマンドリン)と微妙に融合し現在のバンジョーの原型が出来上がる。Joel Walker Sweeneyという白人が1831年に最初の近代的な楽器を完成させたということになっている。(その楽器はロスアンジェルス歴史博物館に保存されている。)(現在では、Sweeneyの楽器が最初の近代バンジョーであるというのは間違いだとされている。)
最初のバンジョーの特筆すべき点は弦の数が5本であるということだ。しかも本来一番低く調弦されるべき一番手前の弦はネック(棹)の途中から張られている。これは現代の5弦バンジョーでも受け継がれているバンジョーの特徴である。