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実は、初めての入院だったのですが、いろいろカルチャーショックを受けました。
まず、病院食の味噌汁の具がキャベツとニンジンだったことです。これは僕のボキャブラリにありませんでしたから、ビックリして食べられませんでした。たとえば、コンソメスープに豆腐と油揚げがはいっているようなものです。栄養士さんには、栄養価だけではなく、料理のTPOもしっかりと考えていただきたいと思いましたが、皆さんはどう思われますでしょうか。
またしても、料理なんですが、鮭の塩焼きが出ました。塩分を控えめにしているところまでは、さすが病院食でしっかり考えているな、と思いましたが、なんとマヨネーズを塗って焼かれていました。さすがにマヨラーの僕でも、焼き魚でマヨネーズの照り焼きは驚きました。これについては趣向の問題なので、今回は不問ですが、身はアンモニア臭がして、水分と油分がほとんどなくなるまでしっかりと焼かれていました。魚のアンモニア臭は素材が古いということですから、それを感じさせないようにしっかりと焼いたのでしょう。焼き魚は身の水分が落ちると、食べられたものではありません。焼きすぎで皮が焦げていました。せっかく塩分を控えているのに焦げたモノを出したら、病院食の意味が無いと思います。予算の問題もあると思いますが、新鮮な素材での調理を希望したいものです。
一番、苦しかったのは身体の痛みではありませんでした。同室の患者のイビキでした。これまでの人生で最も大きなイビキを聞きました。ずっとうるさいのですが、ときたま裏庭で交通事故があるような感じで劇音イビキが発せられ、寝ていても目を覚ましてしまいました。元々寝付きが悪いだけに、ほとんど寝ることができずに、初日はロビーの長椅子で寝ました。
二日目に病室を換えてもらって、イビキ問題は少しは楽になりましたが、しかし今度は歯ぎしりとうめき声が強烈でした。歯ぎしりは建築現場の電動工具のようでした。しかも、泌尿器科・外科の病室ですから、体内から管を出して、いろいろ汚いモノが直接外に出るようになっているので、とにかく臭い。まるでトイレの中で生活しているようでした。
イビキや臭いは、明日は我が身でお互い様だと思いますが、料理の件は改善していって欲しい事柄ですね。マズイと言ったら、薄味は嫌いですか?と言われました。家で食べてる方がもっと薄味なんですけどね。砂糖はできるだけ使わずに甘みはお酒や味醂で出すようにして、塩分を控えた分はたっぷりと出汁を利かせて欲しいものです。