15930067 visitors have come to this site since 26th April 1996.
1920〜30年代のみならず、古今東西、最高の4弦バンジョー奏者として評価されている、1895年1月17日生まれのHarry Reserの演奏活動は、地元オハイオ州で始まったが、1920年にニューヨークに移り、ミュージシャンの間で評判を得た。1921年にはソロ・バンジョーの録音を開始したが、全米で有名になるのは1925年、NBCネットワークでのClicquot Club Eskimo Orchestraへの抜擢だった。そして20〜30年代には数え切れないほどの楽団に参加して数多くの録音を残している。
Reserの20〜30年代の録音は現在、「Banjo Crackerjax, 1922-1930」という名前のCDで、テナーとプレクトラム両方の楽器において、かつてマンドリン奏者が行ったであろう単弦とコードを複雑に絡めたスピーディーな演奏を存分に聞くことができる。戦後の白人系プレクトラム・バンジョー奏者には、彼の影響が見え隠れするが、テナーでの単弦早弾き奏法はReserならではのアメイジングなサウンドだ。
1965年、ブロードウェイで公演中の「屋根の上のバイオリン弾き」のオケピットでチューニング中に心臓発作で倒れこの世を去った。教則本などの著書も多数ある。